二次元動画夜話 その1佐藤順一と新房昭之が教えてくれた

新企画第2弾はアニメ会議をほぼ不定期でレギュラー化。1回目は2005年の放映終了した作品を3本取り上げました。
A「そういう訳で3本取り上げるのですが、3本とも俗に言う“人気作”って奴なんで大胆かつ慎重に行きましょう」
B「その言い方だとどう考えても大胆ってのがメインなんだけど」
A「考えてみたら慎重な発言はしたことないな。
 まずはARIA The ANIMETIONからいきましょう」
B「正直、内容も知らずに録画してたのだが、これほどよい作品とは」
A「それは僕も同意なのだが、監督が佐藤順一って時点で凄いワクワク感があった」
B「TV版を見て、原作を読んだ。原作の感じが映像にも十分に伝わってる」
A「全13話、見てて気づいたのは、上手い具合にアニメ版では微妙な手直しをしてること」
B「そうそう!原作読んでるとTVはちょっと違うんだよ」
A「The ANIMETIONって付けたのもそのためなのかなあ…」
B「そう考えると、コミックなどの原作ものからのアニメ化ってのはどのような効果をもたらすのだろう」
A「そりゃあコミックを知らない層を取り込むことだろう」
B「でも、原作をアニメ化したところでコミックからのファンは果たして喜ぶのだろうか?原作と映像化したものとの差別化するのも一つの方法かな?」
A「そうすると両方のファンを取り込めるのか…。でも、差別化して逆に映像のクオリティが落ちるってこともあるよな?」
B「そこがアニメ化において大事なことなんじゃないのかなあ?例えば、原作者の意向を最大限に取り入れるなど原作者側とのコミュニケーションが大事じゃないかと思う」
A「これってアニメだけの話じゃない。ドラマにおいても同じこと。いい作品でも監督や脚本などの制作スタッフが原作をどれだけ理解するか、それができないとダメ作品の烙印が押されるわけで」
B「そう考えると佐藤順一監督は原作を理解して作っている。で、作品に話を移すと、原作中にあるゆっくりとした時の流れをどう表現するか」
A「1クールという短い間にネオ・ヴェネチアの四季を伝えるのはとても難しいが、そこはなんとか13話で出来ていた」
B「具体的には、1話で登場したアイって少女と主人公灯里とのメールのやり取り。あれは原作には無くオリジナルのもの。これもゆっくりとした時の流れを伝える手段になってた」
A「原作では両親にメールを送るんだよね。
 で、この手法ってホテルの“前略、姉さん…”ってやつじゃん!」
B「で、2期シリーズの制作が決定したそうで、今度はどのように表現するかだ」
A「恥ずかしいセリフ、禁止!」
B「続きまして、ぱにぽにだっしゅの話でもしましょうか?そういや昨年のアニメ5本の1作品なんですが」
A「ストーリー作りの話でもしましょう。中盤(12,3話あたり)は正直どうかな?って思いましたが、後半のストーリー作りが良かったので…」
B「確かに、ストーリーの良い回と悪い回はあった」
A「僕の中でのベストバウトは
   ・芹沢がベッキーに化けて授業をする21話
   ・C組みんなでベッキーを探す22話
   ・必殺ぱにぽ人の24話
かな?」
B「21話は6号に化けてたベッキーというオチもあって神クラスでした。22話はオチに?が…24話はあのぶっ飛び具合が最高でした」
A「24話は必殺仕事人が好きなんだろう。新房監督が。とはいえ、後半クールはストーリーの起承転結ってのが出来てて、とても見やすかった」
B「どういう作品であっても大事な基本に戻ったやり方だね」
A「その基本を忘れてた例が、Bパート開始直後のメソウサファイト5連発」
B「あれはないよ!!」
A「さすがにあのシーンは耐えられなく早送りした(笑)」
B「そんな作品も最終回はこれといってぶっ飛んだことも無く…」
A「あるだろ!メソえもんー!!チャララチャラ〜♪
 あれこそシュールコントですよ!」
B「確かにメソウサの中の人、あの作品に出てるよなw」
A「そんなシュールコントな作品でも見やすさってのを大事にしてた」
B「教室のシーンなんかも、舞台のセットっぽく見せて面白かった」
A「1パターンになっては飽きられるシーンだからね」
B「原作の内容を理解しつつ、新房監督のアイデアを加えた。一見アニメ化は簡単そうだけど実は難しいんだ」
A「あずまんが大王スクールランブルと比較されるからなあ…」
B「同ジャンルの作品との差別化って考えたらあれくらいぶっ飛んだ内容にしたのも正解だろう。そう考えるとこのアニメ化は成功なんじゃないかなあ?」
A「でも、間違ってはいけないことがある。萌え系アニメではなくシュールコントだってこと」
B「最後は魔法少女リリカルなのはA's なんですが…正直、これといって特別面白かったとは思わないんですが」
A「第1期の王道スタイルと比べて第2期は急に作りましたって話と設定だった」
B「確かに…1期と2期のタイムラグが短かったのも…うーんって感じ、あれだったら2つ合わせて1作品で2クールにしたほうがよかったかも」
A「現場にはもうちょっと時間をかけて欲しいと思う」
B「では、ストーリーについて考えましょう。これも言わせて下さい
      11話の時点で終了だろ!
A「君の意見に同意だ。11話ですべての事件がほぼ解決、残りの2話は消化試合みたいなもの」
B「そうそう、11話だけ見るとどっかで見たことあるよーな回想シーンがあったりと…。あれだけ見ると魔法少女じゃなく対話少女だよな(笑)」
A「争いごとには魔法じゃなく対話だった。6〜8話あたりでなのはがヴィーダたちに“話を聞かせて”って言ってたのがどうも納得いかないんだ」
B「で待望の魔法は12話に登場です。自動防御プログラムの暴走を止めるため、みんな力を合わせての攻撃です」
A「1人1人名前を言いながら攻撃するんだけど、これって“アムロ、いきます!”っぽくガンダムやんけw」
B「これリアルタイムで見たんだけど、あれはマヌケなシーンだった。12話は単にBRAVE PHOENIXの発表会みたいなもの」
A「そしてラストのオチは6年後、同窓会をするって話…」
B「びっくりしたのは、清水愛の演技が9歳も15歳も全く同じだった件について」
A「それは仕様ですw」
B「最終回で気になったのは、なのはとフェイトが魔法少女であることをカミングアウトすること」
A「王道は心の中にしまっておくとか思い出だけが残るって展開なんだけど。時代の流れかなあ」
B「あと、全体としてバトルシーンが抽象的だった」
A「1,2話が良かっただけに、あとはなんか力尽きた感じがした。これは残念だった」
B「レイジングハートバルディッシュにカートリッジ機能がついた件について」
A「効果があったのかよく分からない」
B「2期シリーズだったことで、明らかに固定客狙い、ネタは外す事はまずないって安心感があった」
A「イベントとかやって大々的に告知はしたものの、後々考えると商業主義っぽく見えてきた」
B「なんだろう…制作者側にはもっと時間をかけて、アニメ本体に力を入れて欲しかった」
A「この作品には時間がなかった」
さて、次は2005年10月スタート分の中間決算で4,5本取り上げる予定。その2に続く!