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先日購入したオトナアニメをようやく読み終えました。

オトナアニメ Vol.1 (洋泉社MOOK)

オトナアニメ Vol.1 (洋泉社MOOK)

その中から気になったネタを紹介します。まずは涼宮ハルヒの憂鬱の特集から監督の石原立也氏とシリーズ演出の山本寛氏のインタビュー。
まずは石原監督。ハルヒのアニメ化に際して

「原作ファンにも純粋にアニメを楽しんでほしい」という思いがありました。そこでいろいろと検討した結果、ハルヒというキャラクターの無軌道ぶりをそのまま反映させたような、このシリーズの構成が提案されたわけです。

なるほど…そうだったのか。確かに次回予告の時ハルヒが言ってる話数が無茶苦茶で、それをキョンが修正するのだが。これはあとの山本氏のインタビューとリンクしているのだが。
ただ、原作を知らないでアニメから見た私のような人間にとって第1話における解釈ってのが難しかった。第1話に関してはある意味賭けだったのではないかと思う。

「原作未読の人にはさっぱり分からないのかもしれない」「ひょっとしたら原作ファンも見向きもされない」

「原作に忠実」と「ファンに対するサプライズ」ってのを両立するのは難しいで、リスクも伴う。それでもその賭けに成功したのはハルヒのキャラクターあってだと言っていたのが印象的だった。あと、話は変わって最近のアニメに関してはこんなことを述べている

最近のアニメはほとんどが原作ものになり、オリジナルとしての“物語”の部分が弱くなってきてるように思います。逆に、以前なら(これは僕の主観なんですが)ビジュアル重視でも事足りたはずの恋愛ゲームですが、近年の作品はストーリーや設定が実に上手くできていて驚くことがあります。

へえ…そうなんだ(全くゲームをしないので)
続いて山本氏。私もよく知らないシリーズ演出の仕事について、シリーズ全体における演出面の調整・まとめ役というポジションであると述べている。これでも“?”マークが浮かぶが、監督からこのように言われたそうだ。

あらゆる場でありったけの意見を述べ提案するのがシリーズ演出。それをOKするしないの判断をするのが監督

ああ…凄く風通しのいい環境なんだと思ってしまった。それを実行するための構成会議に先立ってのテーマが「ハルヒらしさとは」だった。ここからは石原監督のインタビューとリンクしてるところがある。議論の結果

ハルヒが監督ならばこう作るだろう

このコンセプトが制作スタッフ全体に徹底していた。しっかりとしたコンセプト…サムライブルーとは大違いだ。そしてやはり気になるのは山本氏が絵コンテ・演出担当だったEDの“ハレ晴レユカイ”のこと。初めてOP・EDを担当するときは必ずキャラを踊らせようという野望があった。そして設定もあったそうだ。

ハルヒがどこかでアイドルのPVを見て「これいいじゃない!」と思い立ち、見よう見真似で振り付けを考え、みくる他に無理矢理覚えさせて踊った。

なんか梶浦由記千葉紗子のcarry meの詞を書いたときの設定に似てるなあと思っちゃった。
いい作品っていうのは原作の(またはオリジナル)の力を制作に関わるスタッフが100%に近い形で引き出すことで生み出すのだと実感したインタビューでした。ちなみにこれ以外にもハルヒネタの文章やデータも色々あって参考になりますよ。