リスアニ!vol.5はモノを売る音楽雑誌でした

リスアニ! Vol.05 (SONY MAGAZINES ANNEX 第 524号)

リスアニ! Vol.05 (SONY MAGAZINES ANNEX 第 524号)

表紙にまどかマギカを持って来たのなら、どうしてコネクトを改めて検証したり賞賛するような記事が書けないのか疑問に感じた。改めて聴くとあの歌詞にはこういう意味を持ってたのかって。作品の進行とともに進化していった曲だったし、これこそ「思い入れのある曲」って存在にもなった。最終回まで見てまず最初に言ったのが「コネクトに土下座しようか」だったから。新しいアニメソングって形じゃないのかな。

今号は良くも悪くも提灯記事やインタビューが多かった。特に「作品のために作られた曲を歌うことで声優ユニットとしての意義を感じる」LISPのインタビューとアルバム解説が強烈でしたね。4つ打ちダンスナンバーとハードなロックナンバーを兼ね揃えたアルバムですか…ん?
スフィアと愛生さんの記事はインタビュー無しのレビュー。これについてはどういう意見であれ「主張」ってものを出すことは良いことだと思います。最近のインタビューありきの記事構成からの脱却を図る1つの手段としても有効。ただ、声優アーティストがハイレベルな音楽リスナーであることを語られて作られる作品を購入したいか聴いてみたいかだったら…前者のほうなんだろうなあ。



さて、石原プロデューサーのインタビューは前回のアニソンとアイドルとの融合論…やっぱりあるで!的な話をしているが、例として挙げたホリプロの声優オーディションにしてもチャンピオンでスフィアが表紙を飾ったところでも「手っ取り早く儲ける」ための手段としてクローズアップされたのだと考える。売れないから売れてるって思われてるこっちに流れてくるわけで、アイドルと声優が同列になったとは考えにくい。
あと、ミクイベントについての

あの演出側と観客側の互いにわかっていてあえて間口を狭くしているような共犯関係にはちょっと未来を感じない。

どういう状況だったのかはわからないけど、「共犯関係」って捉えてる時点で未来なんて見えない。そもそもこういう表現は好きじゃないし、アニソンクラブイベントなんてのはそういう関係で構成されてるものですし(冨田はそういうことわかって聞いてるのかな?)、いろいろ含めて「カルチャー」ってものは所詮そんなものであって。私は共犯関係ではなく演出側と観客側が一定の距離を保った緊張感のある関係ってのが理想かな。ベタベタするような関係になったらそれこそ廃れるんじゃないかなって思う。


これ別のところでも指摘されていてこのアニソン雑誌に言えることなんだけど、「1曲でも多く聴いて欲しい!」ってより「1曲でも多く売りたい!」って雑誌。そういうソニーさんの戦略があることは承知の上でアニメを見る→この曲聴いてみたい!って流れにはならない。
この発言だってそう

名の知れた声優やシンガーに歌ってもらうよりさ、なんか“普段その辺のカフェでバイトしてます”的な謎の親近感があったほうが売れるような気がする

  売 れ そ う な 気 が し な い

まず今のアーティストってそういう設定系を明かさないじゃないですか。何か世間と外れた発想してるよなあ。A FESについてもそうなんだけど、あの出演アーティストでプロのフェス屋(えっ!?って思ったけどね)が仕掛けても外に回路が開かない仕組みだったら意味が無いんだよなあ。黒船になる前に沈んでくれたけどw

そんなこと語る暇があるのなら、アイドル専門番組にまで成り下がったMUSIC JAPANなんとかして下さいよ。