サエキけんぞうが語りたい水樹奈々

タイトルだけだと敬遠しようと思ったけど、気になる記事があったので購入した。

サエキけんぞうが歌姫水樹奈々を語るって特集が…微妙で。勉強不足ってのを露呈しちゃうのはしょうがないけど、森川美穂の話題をしたいのならキングのオーディションでブルーウォーターを歌ったエピソードは欲しかったなあ。“おんなになあれ”を絡めてポスト歌謡曲とか言われても…なんか違う。
一番熱く語られてるのが“ETERNAL BLAZE”でのドラマティックな楽曲分析。これが面白い

アイドルファンがひれ伏す手振りに似合うスローな大サビ→扇情的で不穏なストリングスの前奏→高速テンポで切り込むAメロ→感情がかけあがるようなBメロ→情緒的だがガシガシとキメのリズム解決を持つ壮大なサビ→最後のサビ前に静寂なオオサビ歌唱→一気にクライマックスのサビ

なおサイリュームの光の色については触れられてない模様

で、このキメセリフが「声優アーティスト志望のアイドルが好む楽曲」…だからなんか苦笑してしまった。アイドルが好む楽曲がファンが好むのかって話は別だと思うが。それだったらエタブレ以前の楽曲の方がよっぽどアイドル路線なんですけど。
確かにアニソン界隈ではストリングスを入れて世界観全開の歌詞を織り込めばある程度は売れるもので…このパターンで売ってる人は沢山いる。まあ、Elements Gardenには良い部分と悪い部分ってのがあるし、なによりクセのある曲が多いから敬遠されることもあるんだよなあ。そこがわかってるからポストJ-POP時代の先端的な音楽だ!って叫ばれると、それは賛同できない。
サエキけんぞうはアイドルや歌謡曲を絡めたかったらエタブレ前の曲についても言及してほしかったわけで。とりあえず「声優アーティスト志望のアイドル」ってのがこの特集のすべてをダメにしてる。


その後にあった昔の燃料として面白かったライターさんの声優アーティストクロニクルのほうがまだリスペクト感があったんだけど…。

CD封入のアンケートはがきなどで“他に好きなアーティスト”の項目で声優だと他の声優の名前が挙がることが多いが、水樹の場合メジャーなロックバンドが一番多かったりも。アニメからではなく音楽からも付くファンも増やしていった。

このエピソードが一番謎なんだけど、エタブレで一番大きかったのが「音楽から付いてきた」層を増やしたんだと思う。最近はアイドルファンからの流入組が多いけど。音楽から入ったファンが物販とかツアー全通とかをしてる層だと思う。「シスプリがー」とか言ってた私みたいな古参とはちょっと毛色の違う層(最近のファンも毛色が違いますけど)。


さて、こんなこと書いていますが、この声優アーティストクロニクルは当時では絶対書けない90年代のあの声優に対する冷静な評価が面白い。おそらくもう時効だからこういうこと書けると思うが、当時これ書いたら絶対フルボッコか取材拒否されるような内容。そしてこの文章を読んだ感想として「飯塚雅弓が入ってない、やり直し」「新谷良子が入ってない、やり直し」って笑顔で言ってた。